草木染めストール

私が、「子育て」の事を投稿するなんて考えていませんでしたが、孫が出来た事が関連しているからでしょう。

多くのお母さんたちにとっては今更と思うかも知れませんが、赤ちゃんの時に「話しかける大切さ」を思うことに、三例ほど半月ばかりの間に遭遇しましたので、何かのお導きと思い書き留めて置くべきと考え投稿します。

先ず一つは、ある日、息子の家を訪ねると、キッチンで嫁さんがベビーカーを足で漕ぎ、手では包丁さばきをしながら、孫に話しかけたり、替え歌を聞かせたりして料理をつくってます。（詳しくはnarubobを参照）そのような様子を見て、私のカミさんが息子の前で「自分もこのように話しかけたり、歌ってやれば良かった。失敗した、失敗した」と嘆いていました。

このベビーカーどこかで見かけたことがある方もいらっしゃると思います。（ヒント　narubob)


二つ目は、１月19日の夜でしたか、何気なくテレビを入れるとNHK教育で、女性の方が「スクスク子育て」と題してお母さん同伴の幼児たちに童話を聞かせています。そして童話を読み聞かせる効用を優しく説明していました。内容は省略しますが、つい座り込んで最後まで聞いてしまいました。

三つ目は、「文芸春秋」の季刊誌で『心の時代を生きる』に掲載されていました、ノンフィックション作家の柳田邦男さんが書かれたエッセイです。題して『手を合せる心の習慣』です。
内容の筋を簡単に書けば、乳幼児の頃から絵本を読み聞かせた子供が、５歳になるまでの成長過程が書かれ、知的吸収力と、感性の発達のすばらしさを書いておられます。絵本などを読み聞かせる事が幼少期の人格形成にいかに大切かを説いていました。

絵本の一冊も紹介され、題名は「わすれられないおくりもの」です。ネットで検索すると出てきます。
私も購読する事にしました。検索してみてください。「百聞は一見に如かず」です。
エッセイには、絵本を聞いた幼児が涙を流して耳を傾けたと書かれていました。

モノ・カネ偏重の時代で、毎日のように人が人をあやめ、親子間の事件、家族内のトラブル、いじめ、そして、自殺、無差別殺人と報道され、何と言う憂う事の多い時代になったのだろうかと、つくづく考えさせられます。

人それぞれ人生は千差万別ですが、生れ落ちた幼児期ぐらいは、母親が子供と目を合わせ話しかけアイコンタクトをとり、しっかりと抱きしめ互いに愛着の時間を多くとるべきで、テレビ・ゲーム・ケイタイに振り回され、幼児にとって大切な時代と時間を失っているように思えます。

人生の第一歩に、しっかりと絵本や童話などの読み聞かせを行えば、命の重み尊さが分かり、人の痛みも分かり、柳田邦男さんのエッセイにあるように「手を合せる心」も生まれ、悲惨な事件も少なくなると思います。