2007年05月27日

日田への旅路

8月に小さな展示会を企画し出品に一貫張りを考えています。その素材となる竹製品の仕入に観光を兼ねて、20日に日田に電車で一泊二日の旅行をして来ました。湯布院駅に到着したとき多くの人が降り、20年前に息子が10歳の時親子3人で来たことを思い出します。車窓から改札口の奥に見える工芸品を売っている商店街が見え、懐かしく、藍染の布を買ったことを覚えています。電車は由布院を通り越し日田へと進みます。

日田では天領日田の面影を残す豆田町の見学もさることながら、ホテルから眺める筑後川の上流の三隈川が、広くゆったりと流れ、まるで湖水のようです。遠く向こう岸には屋形船が何艘も見えます。夜は星のきらめく夜空の下に、提灯の灯火が揺らめく屋形船が川のあちこちに点在し、その中での宴の様子が遠く小さく見えます。そして夜の川面に写る長い灯火の揺らめきが印象的でした。

一夜明け、5時ごろ目覚めました。私の部屋からは朝日が見えませんが、三隈川の一面、橋、向こう岸の屋形船や町並みが茜色に染まり、空気すら上質の薄絹に淡い茜で染めた彩が漂っています。堪らず、カメラ片手に屋形船を止めてある川岸に駆け下りシャッターを押しまくりました。一時間ほど経ったでしょうか、茜色もとれ、ヒンヤリとした明け方特有の薄い靄が川や街一体を覆い、又、趣の異なった景観にシャッターを押します。





  

Posted by 彩草工房 at 23:54Comments(4)TrackBack(0)見聞録

2007年05月19日

草木染の色(その1)

染色で気に入った色やデザインが表現出来ました時は、日記を兼ねてブログに
投稿していこうと思います。
染色クラフトの楽しみは形のデザインだけでなく、草木の色素の抽出に醍醐味があります。
染料と助剤の組み合わせで、自分にとって新しい色味が作れたときは興奮します。
昨日染めましたブラウスの色もその一つです。

染料は五倍子と言う、ヌルデの若葉などにアブラムシが寄生してできる虫コブです。
染めたのはブラウスです。写真を見ていただくと分かりますが、ベージュ色と裾に黄味の色が染まっていますが、両色とも五倍子で染めたものです。
気に入ったのは同じトーンで染まり、ブラウスのデザインにマッチしている事です。

五倍子の葉と虫こぶです。


このブラウスに、ベージュの色とうすい黄味で彩りました。盛夏の中に涼風を感ずると思います。


  

Posted by 彩草工房 at 06:44Comments(2)TrackBack(0)染色日記

2007年05月16日

開運招福のふくろう

昨年の秋頃、縁あって美術の先生より彫刻された「ふくろう」を頂きました。
いつも応接間の棚に飾っています。一休みして放心状態でボサ~としている時
何時ともなしにこの「ふくろう」を両手の中で転がしつつ、その不思議さを
解き明かそうと意味も無く考えています。その不思議さとは、一番下の写真をご覧下さい。
お腹の中にもう一羽「ふくろう」が入っていますでしょ?。分かりますか?・・・よく見てください。
外側の「ふくろう」のお腹には、中の小さな「ふくろう」を入れた後の傷跡がまったく無いのです。
どのように中に入れたんだろうかと不思議でなりません???。考えられる事といえば、
丸い穴の中から彫刻刀を入れて、彫り削って行ったとしか思えません。

手にする度に気になる「ふくろう」、検索して開いてみて驚きました。祝いの縁起物位と思っていましたが、知性に満ちた「開運招福の神様」ではありませんか。
漢字に当てると「福籠」、「不苦労」、「富来労」。
森の守り神として「知性の象徴」でもあります。
ヨーロッパでは「学問・芸術の女神、アテネの聖鳥」と崇められています。
目をパッチリ開けているとき、世の中をしっかり見つめ、閉じているときは自分の夢を
育てているそうです。
首が360度回転して、見通しが利くので、商売繁盛に繋がるとも言われています。

作品のテーマを探しあぐねていましたが、一つ手がかりが見つかりました。作品になりましたらご披露します。

下の写真の「ふくろう」、神様を身ごもった「ふくろう」と言うことになります。
改めて手にすると、なぜか厳かな『ふくろう』に見えるでは有りませんか。



大きさを比較するためマッチ箱を側に置きました。


よ~く、中を見つめてください。
  

Posted by 彩草工房 at 05:15Comments(2)TrackBack(0)

2007年05月12日

花園の彫刻

「ばら」をモチーフにした工芸品をよく見かけます。いつか私も「ばら」を作品にと考えていました。
子供の国で「ばら園」を主催している事を知りスケッチと写真撮影に出かけて来ました。
「ばらの作品」については、後日機会を見て投稿させて頂きます。
撮影の後、子供の国の中を当ても無く散策していますと、下の写真の彫刻に出会いました。
周りを見渡すといろいろな彫刻が点在しています。その彫刻は私には一際目立って見えます。
二つの丸太が、絡み合うようにうねり天に向かって螺旋階段を登り突き進むかの様に見えます。
いや、彫刻その物が、螺旋階段なのかもしれません。
眺めれば眺めるほど不思議な物体に見えます。多分、一本の木を彫り削り、二本の丸太に分けて絡ませて造形したと想像します。なぜ惹きつけるのか、一本の木であった事を見せず、
二つの丸い木が生まれ、絡み合う空間の中に「気」が見えます。その二つの気は葛藤しながら天に向かっているように見えるからかも知れません。螺旋の造形が二つ並んで寄り添う様に立ってます。
あたかも夫婦か、親子かの様に・・・。

私の『バラ』も惹きつけるような作品に成らないものかと、我に返り帰途に着きました。




  

Posted by 彩草工房 at 06:57Comments(2)TrackBack(0)随想

2007年05月07日

肩こりと整理整頓

染色クラフトをする上で、描く事が出来れば表現も広がりデザインに発展性が生まれる様な気がしてならず、退職後、油絵、切り絵、水墨画と取り組んでみました。
どれも馴染んだ程度ですが、いずれは一つに絞り窮める努力をせねばとは思ってます。
しかし、浅く広い知識ですが、少しは展開の方向だけは掴めたような気がします。

本題に入りますが・・・・・。

ここ一年位でしょうか、右の肩甲骨の下から肩・首筋に向けて「コリ」がひどく、一日中意識して仕事に集中できず、たまらず、整形外科でのリハビリ通院、マッサージ屋さん数軒訪問、カイロプロテスクの荒治療と転々としますが直りません。
ところが少し最近良くなって来て、その苦痛を忘れている時があるんです。
暖かくなって血流が良くなった所為かなと思ったりしますが、そればかりではないようです。
どうも、仕事場の整理が進むにつれて良くなりつつあるように思えてなりません。
疲労感も薄れつつあります。私の仕事場は小さな空間で、染色道具や染料や資料などが雑然と置いてありました。雑然と言っても、丸く散らかっていたものが、四角に整えるぐらいの事はしてあります。
そこえ前述の油絵・切り絵・水墨画の道具や資料が徐々に場所を占領してきます。
そこを縫う様に動き染色するのですから、今考えると疲れるはずです。
「パソコンこん教室」でフォルダとファイルのシステムを教わったとき、整理整頓のコツはこの要領と気付いてはいました。「コリ」がひどいと実行が伴わず、悪循環の繰り返しです。
整理のキッカケは、外に置いてあった中古の洗濯機の完全不能の故障です。染める量が多いとき大活躍でした。
外に置いてある訳は仕事場が狭い事、家と外の往復が運動になると思っていたことです。
ところが、この「往復」が「コリ」の一番の元凶でした。洗濯機の新品が届き今までの所に置いて見ると、いかにも勿体無い。不自然です。仕事場に上げるしかないと考え、狭い仕事場にどのように置くか
オリジナルジクソーパズルの開始です。
先ず、不用品の思い切った処分。平面に置いてあった物を立体化する。
フォルダとファイルの要領で整理する。体の動きの効率、動線を考える。
そして収納棚、収納箱を購入し設置と、現在洗濯機も流し台の脇に鎮座、計画の半分位は完了しました。

整理整頓の効果
   1、「コリ」が激少し体調が良好。治療費が減少して、家計負担の改善。
   2、物が指定位置にあるので、探しやすく取り出しやすい。
     物を探すが頻度が少なくなり、イライラも解消して、精神安定、情緒良好。
   3、仕事の効率大。ミスの頻度減少。その分の損失の減少と増益。

ちょっと考えただけでも、これだけの効果があるのですから、見えない効果が
まだまだ有ると思います。
今、キーを打ちながら思うに、『整理整頓』するとしないとでは、長い人生の幸福感の格差も広がる
重大課題と気付きました。

うちのカミさんは整理好きの方ですが、押入れを開けてフォルダとファイル術を
提案してみようと思います。
「もっともっと幸せになれるよ」と・・・・・。

平面に置いてあった物を、網状のパネルを使用し立体化して、見えやすく取りやすくしました。


左側は藍染め、中央が柿渋の型染め、右側は茜染めです。
それぞれ、染色手法がまったく違います。故に道具も異なり同居しないようにフォルダ・ファイル術を適用しました。
  

Posted by 彩草工房 at 00:50Comments(0)TrackBack(0)随想

2007年05月03日

作品の旅立ち

ゴールデンウイークの最中、一点でも多く納品をと、ここ数日作品つくりに精を出しています。
染料・助剤の調合、煮沸の時間、染浴の中の布の色味の変化する過程を見て、
引き上げるタイミングなど諸条件を全うして、「どうかイメージした作品に出来上がりますように」
と祈る気持ちで夢中です。
そこに物創りの醍醐味があり、苦の中に楽があるのかも知れません。だから止められないんです。
作品が出来上がるまでには、色々なミスが生じます。色味の違い、色のバランス、他の色の付着、ムラ染め、生地の痛みなど色々なアクシデントが待ち受けています。
下の写真は、この様な難関を乗り越えて出来上がった作品です。今は最後の乾燥で完成間近です。
見渡したところ、先ず先ず合格のようです。
いよいよ「旅立ちです」。
店頭では、お客様に気に入って頂けるように、嫁いだ先ではお客様を引き立て感謝して、良く可愛がって頂ける様にと、これ又、祈る気持ちで見送ります。



  

Posted by 彩草工房 at 07:04Comments(0)TrackBack(0)染色日記
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