2017年08月21日

『藍染アート』 インド藍で楽しむ情景

前回のブログでは『柿渋アート』として、コースタを用いて初心者の方々に作品制作を楽しんで頂きました。

今回は『藍染アート』として、初心者と言いましても2回目ですが持参したブラウスや布が藍染で自分で簡単にできることを楽しみにしています。
簡単な絞りも加え、出来上がりのデザインに感動しています。




インド藍ですので15ℓのバケツ一つあればご家庭で簡単に染めることはできます。液の作ることは数度経験すれば自分で作れます。



作品を紹介します。







目下のところは、絞ることで洋々の柄が作れることを知った段階です。
次回から『有松絞り』の中の、抽象的な柄を選び今の時代に会う作品に、挑戦して頂こうと思っています。




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2017年08月08日

『 柿渋アート』と称し 柿渋無料体験

久しぶりにブログを投稿します。私のブログの愛読者の方がいましたら申し訳ない気持ちです。

私のカルチャー教室の一つに「一貫張り」がありますが、正直、衰退の傾向です。20名の生徒さんも2名になりました。

対応としまして、柿渋液で出来るジャンルの品を制作し、教室で教え、柿渋独特のオリジナル作品を取り扱いと思います。
例えば、コースター・テーブルクロス・ランチョンマット・タピストリー・各種のバックなどです。

今回の無料体験の主催は『西都市の働く婦人の家』です。


体験内容はコースターです。柄はすでに描かれています。
只、この上に柿渋液を刷毛で塗るだけです。ドライバーで乾かし又塗ります。この行為を3回~4回繰り返し柄と地色の調和を図ります。

見本です。



課題の一部です。抽象模様20枚、アルファベットを20枚を準備しました。

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体験の情景を並べてみます。










9月の中旬頃から『西都の働く婦人の家』主催の本講座が始まります。
毎週1回の5回を行います。終わった時は下の写真の作品が出来るようになりたいものです。



では、頑張りましょう。


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2016年08月13日

作務衣のインド藍染に創作意欲 満々!!

8年前のブログを見た方から『作務衣』の注文がありました。

形状は作務衣でも染色の柄を工夫するなどオリジナルな私の発案で、上着だけで『ジャケット』を意図して作ったものです。

当時は作務衣と言えば濃紺の無地ときまっているみたいで、男性が着るものと決められているみたいでした。

今では女性用のカラフルな作務衣が生まれていますが、8年前に藍染の縫い絞りを抽象柄に表す等挑戦しました。
更に、上身頃の紐と下身頃の紐の結びはボタン式にしました。ボタン掛けの穴も3か所にしてサイズの広さに工夫を凝らしています。



抽象的な縫い絞りの柄です。





処で、8年前に作りました柄の模様をたしかめたく、購入頂いた方の作品の撮影に行きました。

他の作務衣も見せて頂きましたが、毎日のように愛着していたとの事でかなり布も薄くなり、色も褪せています。この作品は今回で3度目の染め直しになります。。絞り直している内にブログを書くことを思いつき、下は絞った状態です。

染め直しが終わりました作品です。



この作務衣は上下身頃の合わせは紐にしましたが、紐の先はしゃれたボタンなどを付けたものです。懐かしさを感じます。



この作務衣の注文の前に、ふつうは化学染料のストールの展示会をされる方に「インド藍」の染め方を教えましたところ、意外と好評の様で喜んでいます。


他に、インド藍にまつわる話題がありますが省略しますが、現在、私のカルチャーは『一貫張り』はお蔭さまで生徒さんが絶えることなく、止まれ方もいますが、新たに入講して下さる方も居られ有り難いことです。




ハンドメイドが盛んなように思えます。私のカルチャー教室に『インド藍』もありますが、宣伝もしていませんが今後は機会ある毎に認知拡販に努力したいと思います。

『インド藍教室』につきましては、稿を改めて投稿いたします。





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2016年05月22日

ベストをインド藍で染めて楽しむ

一昨日の事ですが、神宮の「菓匠 蒸氣屋」さんで皮革工芸作家のの瀬尾先生の展示会に行きました。

このポスターは私が作成したもので、意外と好評なポスターでした。


さて、この頃lは気温の温暖差が激しく何を着るか迷っていると白いベストが見つかりました。U-lineストールを染めたインド藍の残りがあり、ベストを染めて行くことを思い付きました。
余談ですが上の「切り絵」は5年ほど前にきり絵に夢中の頃の私の作品です。




私の庭の一角にあります私の仕事場です。六畳位の広さです。染めましたベストが前に干してあります。



染めた時の私の藍液です。壷の日本藍をイメージする方にはガッカリするでしょうが、20リットルの容器で化学藍建てです。染める風情は見かけは悪いですが堅牢度も高く色味も満足出来ます。


残液ですので、藍華は乏しいですが、建てた時は活気抜群の藍華が咲きます。


展示会での、その日染めたベストを着ました私です。



ベストを染める事を思い付いてから、展示会に出かけるまで2時間です。今回は残液からでしたが,新しく液を作る事から始めると、液を作るのに1時間位として、3時間ほどで完成します。


拍手インド藍染初歩体験募集しています。
詳しくは090-1878-4361まで電話下さい。



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2016年04月21日

ゴージャスなインド藍染めストール

タイトルの内容を書こうと取りかかったところで、地震が起こり強さから不気味さが感じられて、マウスの動きが進みません。
なにしろ隣の県の事ですので、地震に関することを書くべきではないかと思って、一週間になってしまいました。

しかし、折角準備した写真ですので取りあえずご覧下さい。
生地が素晴らしいです。高質なシルクで透明感あふれる淡い模様です。

イメージとしては、茜と藍のグラデーションのストライブを描いていました。

先ず、藍から染め始めました。グラデーションに染めますので工夫が要ります。
出来ましたのは、このようになりました。



この後に茜のグラデーションを染めるつもりですが、あまりに藍と白のバランスの美しさに茜を加えるのが怖く、このまま販売対象にしました。

この大幅なストールに気になります方、お電話下さい。090-1878-4361。

 






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2016年04月02日

草木染め+化学染料も行なうことにしました=仕事の長寿

2ヵ月程前に、絹・綿の「白生地」格安販売の新聞広告を出しました。
5人の購入者がいましたが、お二人の方から染めの依頼を受けました。ところが予算に限界があります。
お客さんの希望価格を受託しないと在庫はいつまでも減りません。
当工房のポリシーとして草木染め100%でしたが、経営上在庫がネックになっていましたので止む得ず苦渋の選択で化学染料と草木染めのコラボ染色で原料費を見直し利益率の向上を図るべきと年末調整の申告で決断しました。仕事の長寿が先決です。

染めました布地をご覧ください。
それぞれ、幅110㎝・長さは3mです。



左から説明しますと・・・・・・
  焦げ茶ムラ染め=シリヤス染料とカテキュー。
  茜色=シリヤス染料と西洋茜。
  藍ムラ染め=シリヤス染料とインド藍。

現役の頃は90%が化学染料染めに携わり、久しぶりの化学染めに、その頃を懐かしく思い出しました。
30リットルの容器で藍のムラ染め表すことに苦慮しました。何しろ帆布の半分ぐらいの厚さとこの広さです。
手法を工面すればナントカなるものと挑戦すれば写真の通りの出来栄えです。他の染めにも用いることが出来そうで大きな収穫です。


無事アイロン掛けも終わり、化学染めと草木染めのコラボで出来栄えもまずまず、イザ!!出荷です。


化学染めの色見本帳です。


今回の白生地販売で、染色に関心があっても始めるきっかけの糸口に迷っている方が多いことを知りました。
私のカルチャーでは【草木染め教室】もありますが、綿布のシリヤス染色もお教えします。超簡単です。
数回通えば、あとは慣れです。自然といろいろなデザインの展開が独学で出来ます。『きっかけ』を打開しましょう。


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2015年10月22日

豊寿会女性部のインド藍体験情景

10月16日快晴。大宮地区の下北南公民館で『下北南豊j寿会 女性部』の方々の『インド藍染めの体験』を行いました。
約10名位の参加者です。


公民館の中は塵ひとつ無いきれいな設備の整った公民館です。
館内では、綾で行っています藍ではないことを理解していただく事や、絞りの技法を3種類ほど指導し各自に実際に行って頂きました。
絞り技法は「縫い絞り」と『三つ編み絞り」と「ねじり編み絞り」の3種類で、指導が慌ただしくカメラを持つ暇もなく、染めの情景だけでもご覧ください。



青空の下。緑豊かに大いに繁る麓が公民館の庭になっています。シートを敷き、20リトッルのバケツの藍染め液を3か所にを建てました。


染めては空気にさらすことを4回保くりかえしました。緑から青に変化して染め回数を増すごとに濃くなり歓喜の声が所々で聞こえます。













絞りを解き水洗いをします。


ご自分の絞りの結果に喜び、互いに見せ合って褒めたたえています。
喜ぶ声に私も嬉しくてなりません。仕事冥利に尽きます。















色止めもすまして紐にかけて各自鑑賞のひと時です。







インド藍は簡単に液を作る事が出来ご家庭で楽しめます。是非お勧めしたいカルチャーです。



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2015年07月04日

初めてのインド藍染めの楽しい講習

私の工房のカルチャー教室は『草木染め』と『一貫張り』です。
『一貫張り』は、今月から第2・4曜日の2回、西都の『働く婦人の家』の育成コースの講座も担当することになりました。お蔭で教室は3か所になり、有難い事です。

ところが、草木染の応募者はなかなか居ません。
それでもお一人、毎月一回、1っ色染めに来られる生徒さんがいます。
苅安・茜・ラックダイなどをマスターして、今月は夏にふさわしく『インド藍』をすることにしました。

藍染めと言いますと『蓼藍』の日本古来の藍を指し、『インド藍』や『化学藍』はあたかもニセモノの如くおっしゃる方がいますが、実際自分で建てて(液を作る事)見ますと簡単で家庭で充分楽しめる染色です。私の体験から申し上げれば、色の深みは確かに蓼藍の方が勝りますが
素人目にはわからないほど素晴らしい色が抽出されます。堅牢度ではインド藍が強いと感じています。

さて、先ほどの生徒さんが『インド藍に』に初めて挑戦しました。
場所は一貫張りを教えています6畳間で、青いシートを敷き詰めて行いました。後ろのTシャツは昨年夏に染めたもので、ほとんど位置も変えずに飾っていますが、左程、色褪せてるとは思えません。インド藍は堅牢度に強いと確信します。



これが、本藍で言えば藍甕です。15リットルのバケツに10リットルの藍液が建ててあります。かき回せば藍の華が咲きます。


この液で下のインドシルクのストールを3回繰り返すことで染めました。上の液は染め終わった後の状態で、表面を見る限りでは染め回数を増やせば同じぐらいの量は染める力があると判断します。




10リットルの液の藍の量はわずか10gです。ハイドロとソーダ灰の化学建てですが、家庭で立派な藍を染め楽しめます。
問題は、藍の液の管理ですが慣れてきますと難しい事ではありません。水での洗いが染める時間より掛かります。


Tシャツ・ハンカチ・ストール・布など自分で2・3時間位で染める事が出来ます。是非。趣味の一つとして生活を豊かに楽しみませんか。
お勧めします。


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2014年08月12日

宮崎県立高校の家庭科の先生方の草木染め体験

この講座は8月7日に行われ、台風11号の暴風来襲の前々日で、翌日は大雨で一日でもずれていれば取りやめだったかも知れません。
場所は、宮崎西高等学校 調理室。


タイトルは正確に書きますと【平成26年度 宮崎県高等学校教育研究会家庭部会夏季研修会講座】の一環で他にも3分野あり、39名の先生は私の
「草木染め体験」を選択して下さり、この様な機会を与えて頂き、滅多に無い事で感謝致して居ります。

私の教室はセミプロ並みの技法を習得して頂くために、布選択・染料の抽出・媒染手法まで教えております。今回は先生が生徒さんに「草木染め」の事をお話しする場合もあるかと思い、特に媒染の理論については、ネットより検索し資料をお渡ししました。

染料は「西洋茜」・媒染材は「酢酸アルミ」・布は40名となりますと、頭書は絹の小幅の短いストールでしたが在庫不足で、予算に限界があるため、在庫の120㎝幅の綿のオーガンジーを用い、30㎝幅のストールにしました。薄い生地ですので真夏に最適、染めたその日からファッションを楽しめます。問題は両側の三つ折りの縫製、素人の知人に無理やり格安にて依頼。格安ですが大きな借りのようでもあり後が怖いです。

調理室は、素晴らしい設備で、ガス代と流しが有りり作業台が付き10台有ります。1台にガスバーナーが4個ついていたように思えます。4人で一組で10班に分かれ、正確には39人の先生方でした。

先ず、茜の抽出から始めました。量は布の同じにしました。要するに1対1です。水の量の入れ方は説明がまずかったようです。このブログで訂正します。同時に抽出後、布を入れるタイミングも捕捉させて頂きます。
私が持ってきました容器の大きさと形状が色々あり、均等に行きません。次の様にして下さい。
茜を容器の底の隅々まで高さを同じにばらまいて、表面を均一に目測で結構ですから見えるようにして下さい。その表面から水を約5㎝高さまで入れて下さい。煮沸20分後まで置き、一回目の煮沸とします


私が布の糊抜き、(80度以上の湯に入れ10分位撹拌)。ディスポンで絹と同じ布質に化学処理しておきました。

絞りは、有松絞りの中の『坂道絞り』・最近覚えました『三つ編み絞り』・『縫い絞り』の3種にしました。
「坂道絞り」は手つきを覚えてもらうのは大変だろうと思いましたが、挑戦してもらうことにしました。解れば、これ程簡単で表現の豊かさが有るからです。家庭科の先生ですので「縫い絞り」が多いだろうと思い、時間もとると思っていましたが「三つ編み絞り」が多かったように思えました。


抽出時間内に絞りを行って頂きました。私の教えてない絞りをされた先生もいました。括り絞りと呼ぶべきか、布を捩じり所々が括てあります。
この括りで私の大きなヒントを得ました。実践し成功しましたらブログに投稿します。捩じった部分がムラ染になれば成功です。気になります。

今回は時間制限のため1っ回目だけの液で染めました。茜を取り出した後の5㎝の液は蒸発し水量は少なくなっています。煮沸中も茜を上下左右に撹拌して茜が焦げ付かない様に時々確認してください。
沸騰した湯の量が、ストールを入れ充分ストールを動かせる量にして下さい。足りないと思えば水を加えて下さい。多すぎると着色に時間が掛かります。この当たりの分量は数回の体験が必要です。
今回は煮沸後すぐにストールを入れましたが、実際は抽出液は覚まして下さい。熱い湯の中から染めはじめますとムラに成りがちです。


抽出や、ストールの絞りの時は10班を急ぎ指導なり、技法の確認に忙しくカメラで写す時間もなく、後半のの布染めの途中、絞りの解き始めなどしか写真に収めることが出来ませんでした。顔も写してもらいたい方もいらしたとは思いますが、個人情報規制の厳しい時勢、失礼ながらボカシました。

布を染めている途中でしょうか、慌ただしさも終わり、ホッとした感じがします。


こちらのグループは染めの最中の様です。



染めた布を洗っているのでしょうか


糸解きの様です。



こちらの先生は自作に陶酔しています。括りの白と茜の色が分かれ名作の様です。


こちの先生も同様に見入っています。


正面から撮らせて頂きました。シンプルな「縫い絞りの曲線で、昔からシンプルな作品は名作が多いと言われています。


「坂道絞り」の作品です。
この坂道をもっと太めにくくればバランスのとれた素晴らしい作品になったと思います。この曲線の流れで私もしてみたいと思います。



見事な坂道絞りです。


輪ゴムで絞ったのでしょうか、その様に見受けます。それとも縫い絞り??


横一直線の縫い絞りとお見受けしました。私は見ました瞬間、あるデザインのヒントを得ました。


三つ編み絞りの結果はこの様になります。


私の教え無かった「捩じり括り絞り(仮称)」は予測はしていましたが、白のまま残り、捩じった部分は斑模様になっていました。全体的にデザインとして成功と思います。カメラに収める機会を失い残念。



講座の途中で「県の教育委員会」の方から一言ながらもお礼の言葉を頂戴し恐縮の至りです。

以前にも茶道の裏千家の青年部の方を30名ほど一貫張りの作り方を指導しましたが、染色は1工程進むとやり直しができず、かなりの気配りが必要でした。
一言も言葉を交わす機会もなく終わった先生も大勢いらっしゃると思いますが、申し訳なく思っています。
今回の体験で、草木染め技法の判らな部分もあったと思います。遠慮なく【090-1878-4361】へ電話下さい。場合によっては祇園のアトリエに来て頂いても良いと思います。事前に電話頂ければ無料で判らない部分を実践しお教えしても良いと思います。お気軽にどうぞ。

当工房は年に春・秋2回の展示販売を行っていますが、販売よりカルチャー教室の充実と拡充に努力しております。その折りに、このような講座をさせて頂きました事に感謝いたして居ります。
講座も無事に終わりましたが、まとめ役の西高・家庭科のI先生が多少なりとも草木染めの知識がおありのようで、話をするにも理解がはやく進行に大いに助かりました。有難うございました。


随分と長いブログになりましたが、せめて受講された先生方には熟読して頂く事を祈っております。


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Posted by 彩草工房 at 17:53Comments(0)染色日記

2014年02月26日

【創る喜び】草木染め、化学手染めに挑戦してみませんか。

私のホームページを見て頂ければお判りと思いますが、「草木染めの教室」を宮崎市祇園で行っています。
観光地などに行きますと、藍染めや草木染の体験コースがあり1時間程度のハンカチ染めなどをしています。

私の教室は本格的に、草木染の染液の抽出から染色・媒染を行い、意図する色がでない場合は同じ工程を繰り返すなどセミプロ並みの作品創りに指導を行っています。被染物にも拠りますが、10時~4時ごろまでに行っています。

一ケ月一回程度でしょうか通ってきます3人グループのご婦人方の生徒さんがいます。
今までに、山桃・椨・西洋茜・夜叉附子などを染めてきました。今ではすっかり手際よく手順に従い動きます。結果は別です。ニコニコ

一昨日は、私から購入しました布を椨の残液だと思われますが自分たちで染めて持ってきました。ストライブの柄にしたいとの事で絞ってきました。
ストライブに縫い絞りです。手縫いかと思えばミシンで縫ってきて来てます。これで成功すれば私もミシンを使ってみて見ようと興味深々です。
良いにつけ悪いにつけ、絞ることが初めてですから、体験したことが大事で今後の絞り作品に生かされてくると思われます。



さて、ご三人の絞り染め後の糸解きの期待に含ませる手つきをご覧ください。






絞ってきました状態からどのような柄になるか判ります。絞りを更に直し結果は次のようになりました。






もう一作、無造作に絞った柄が有ります。絞った本人ですら初めてですから予想も出来無かったと思います。


展示会では、染めが出来ればと羨む人もいますが、是非私の所に来て教わって下さい。染める材料はあなたの近くに多くあります。
もみじ、琵琶の葉、玉ねぎの皮、みかんの皮、草木で有れば何でも染めて見て下さい。梅の木、桜の木もあります。正確な染める手順さえ覚えればご自分の家でも出来ます。只、草木染は染材によって堅牢度が心配です。




最近「エコ染料」という言葉を耳にします。電話でも「エコ染料の色止め方法」の問合せが有ります。
ネットで調べて見ますと、正確にはある製造元が開発して「ECO染料」と称し広く市販されているようで、趣味ではなく自分で布染に使用しているようです。どうも需要もあるように思えます。


草木染は嗜好性が強く、趣味としては奥が深く工程も多く熟練に時間が掛かり色味の好みも制限されます。、化学染料ならデータ-も蓄積でき慣れてくれば自在の好みの色に染めることが出来ます。染めの時間は草木と変わりませんが、液は既に出来上がっており媒染などと難しい工程もありません。化学染料は10年ぶりに携わりますが、現役15年以上の経験が有りますので充分お教えできると思います。

化学染料をしたい方も生徒募集しています。

関心のお有りの方は携帯090-1878-4361に連絡ください

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2013年06月02日

『アトリエ祇園』キッチン手染め教室を実践



上の広告は4月下旬ごろテレビ欄に掲載しましたが、先ごろ反応が有りお二人連れの2件の応募がありました。4人になり規定より一人オーバーで指導が行き届くのか心配でしたが、4人の方が意気投合され楽しい教室でした。
教室の内容が『キッチン』で出来ることが一つの魅力でしたが、各自、ご自分の家庭で出来ることに喜びを感じておられるようでした。

先ず、染料は「山桃の樹皮を使いますが「染料の抽出・被染物の扱い・染色・媒染・水洗・保管」と各工程の簡単な説明書をお渡しし実践前に重要点は各自記載してもらうことにしました。

染める物を選んでもらうことにしましたが、これからの夏を考えると薄めのストールをお勧めし皆さん喜んで了解下さり有難かったです。展示会では6,000円位の物が4,000円位で出来ることになりました。都会では1万近くの小売店があります。

(ブログに投稿する条件でプライバシーの事もありますので人物像は塗りつぶすことで了解を得ました。)

抽出時の染料の量、方法、そして被染物の糊の取り方、布の取り扱い方、次に染色ですが布の入れ方の細かい注意や染色時間の見究め、染色後洗い方、媒染の仕方など、なるべく簡単に見本を見せ詳しくは生徒さんに交代で行って頂き、出来る限り勘所を掴んで頂くように指導した積りです。
(キッチンの様子)



(糊抜きをしています。)


(染色中の鍋tと、鍋を囲み染まる様子を見ています)





一回目の媒染が終り、簡単な水洗いをしました。乾燥しますと夏向き色味になります。
本日はこれで終わりにして、各自、薄いと思えば再度染めと媒染を繰り返し今日教えた事をキッチンで行い復習してもらうことにしました。


残念ながら、乾燥した色味のシルクのストールをブログでお見せすることは出来ませんでしたが、皆さんは口では言いませんが、草木染めを少しは知っていたようでしたが、今日は本格的にやり、媒染の意味や方法など我流で出来なかった原因も判って頂いたようで、皆さんも喜んで今後も続けて行きたいようでした。

トップスを作るのに、シルク・綿・麻など布もかなり買い込んでいます。今後はストール専門ですので在庫になっています。処分したいと思いますので格安で販売もしますし、染めまで請け負います。
今日の生徒さんの中からも縫製が出来るのでしょう。生地も選び次回は染める事に決定しました。


『アトリエ祇園』も「千代紙一貫張り教室」「キッチン手染め教室」も順調にスタートしたように思えますが、まだまだ、時間と空間はあります。3番目に目標としています『作品の展示販売』の準備中です。



ストール・スカーフなら『アトリエ祇園』を見てから又は贈り物は『アトリエ祇園』を見てからと思えるアイテムの豊富さと、おしゃれなディスプレイを思案中です。






  


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2013年01月23日

綿のU-lineストールが出来上がりました。

シルクのU-lineストール(Uラインストール)は既に出来上がり展示会での販売やプレゼーテンション用に使用してしまいました。う、うっかりアマゾンでの通販掲載品まで販売してしまい、次回の縫製品注文待ちでしたが数日前届き昨日染めました。

当ストールの欠かせぬ特徴は生地がしなやかである事です。故にシルクが最適です。
今回、綿の花柄のジャガード織りのしなやかな生地が購入できました。
この生地とシルクのU-lineストールが各6枚注文縫製品が届き早速染めて見ました。

4月までは大きな展示会もありませんので、近日に包装など準備出来次第、随時「Amazon」に掲載します。
どうぞ、是非ご覧頂き、通常ストールの概念よりトップス系に近いストールの特徴を理解して頂き、ご購入のご検討をして頂ければ誠に幸いです。

取り敢えず、その内一点でも御紹介します。


生地が綿の表面が荒いために巻いても滑りが悪く、これが長所となり新しい形の巻き方が工夫出来そうです。
ファッションのスタイリストでもない私でも、何か巻き方の本を参考にすればオリジナルな巻き方をまとめてみたいと考えています。
街で見かける普通の巻き方でも「U-lineストール」違って見えますが、如何でしょう。??
私には、フリルが豊かでボリュームがありゴージャスに見えパーティー・結婚式などに最適と思えますが。自画自賛拍手

思いつくまま巻いて撮影しました。(下のトップスは手近にある同じものですのでマッチしないと思いますがご了解下さい)

背中の後ろはR形状の広幅になってますので、このようにポンチョ風に見せることも出来ます。前の結び目の上下は適宜調整します。


背中のR形状の広幅を前に引っ張り前側の布にすると、そのまま垂らしてもファッションの表情となります。
首の後ろの布は従来のストールのように絞られることになります。R形状がなくなります。


衿のあるトップスに上図の巻き方で垂れら両法をひと巻きしたファッションです。


垂れた片方を後ろに投げ、R形状を格好良く整えたファッションです。


R形状を首の前にして巻きドレープを作って胸元に豊かなおしゃれが出来ます。ドレープの大きさや波の凹凸は自在にできます。
ドレープの上からトップスを着用してコーディネイトを楽しむことも出来ます。


最後に一つ。R形状の頂点を首に当てるのではなく。適当な所か巻き始め、適当に形を整えてみました。


前述しましたように、巻き方の本などを参考にすれば良いかもしれませんが、「Uラインストール」は自分で工夫すれば思いがけない巻き方が生まれるかもしれません。私ももっと巻き方を考えて見ます。

「実用新案登録」取得のこの知的財産を有効に運営する戦略を考えています。

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2013年01月17日

「染め直し」を広範に業務展開。

12月30日に『大漁旗』の染め重ねのブログを投稿しました。
知人の方にこの事をブログを見ながら説明しましたら、すごく関心を示し別室に走り下の部屋着を持ってきました。
(現物は茶系のベージュ)です。モニターの色とは多少異なります。


洗濯したばかりで、元の色はネービーブルーだったそうです。染め直しの前はとてもネービーブルーとは思えませんでした。それても着易く、色がこの様に褪せても「くつろぎ抜群との事」です。
私の製作商品ではありませんが、多分、化学染料で染められたものと思われますが、これ程褪せても今でも着用していることは余程着心地がよいのでしょう。

この褪せた色を元のブルーの色に染め直しが出来ないかとの相談です。
頭書はブルーの化学染料を取り寄せる積りで持ち帰りましたが、インド藍で染めることにしました。
普通は白地から染めていますが、この褪せた色から染めた経験がないためインド藍で染めて見ました。
褪せた中にも斑(ムラ)があると思い、出来る限り抜色して染めて見ました。
ある程度の色褪せもインド藍で染め直せることは技法上一つの収穫です。
依頼主の知人の方は、信じられないようなブルーの色に見とれ大喜びです。しかし少しムラの部分もありますが原因不明。


下の2枚の写真のシャツも染め直しを依頼され、草木染で染め直し結果後の物ですが、私が数年前にお得意様に販売したもので、ブログに取り上げることになるとは思いませんでしたので褪せた色の写真はありません。
染め直したこの2枚新品同様の出来栄えです。お客様に渡していませんが多分驚く事と思います。


以上の様に、この処「染め直し」の注文があります。
HPのバナーに既に「化学合成染料での染め直し」を請け負うことを記していますが、本来なら草木染めですべきですが、高額になりがちで染め結果にも草木ですので保証が出来ません。

一般の化学染料で染められた商品が褪せた場合は、化学染料で対応すれば低価格で、元の色味により近く染めることが出来そうです。
「染め直し」で検索しますと、「染め直し」を生業に専門工房が結構ある事に初めて知りました。
私の工房も対応することが出来ることを知り、料金など運営方法を検討し決まりましたら広告をだすなど、受注のPRを図りたいと思います。





  


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2013年01月04日

U-lineストールの巻き方説明、商品に添付

U-lineストールの説明不足の様です。
現在、商品には従来の長方形のストールとU-lineストールの違いを一点添付していますが、ご購入されたお客様から、巻き方の説明を数種類教えてほしい旨の問い合わせがありました。

言われて見れば、U字形の異形のストール、一瞬戸惑うお客様の姿が思い浮かんできます。私の独りよがりだったです。

昨年12月21日のブログでPRパンフレットを作りましたが、一部説明を加え商品に同封することにしました。




みやざき物産センターにも委託販売をお願いしてますので、既に同封するようにお願いしています。
僅かなスペースですが、特許庁登録の新商品に装飾の配慮を下さっていることに感謝します。

現在、10人位の方が購入して下さっていますが、どの方も巻き方の要領がわかりますと、U字形の異形に見かけによらず、巻き方の余りの簡単さと表現の豊かに絶賛の言葉を頂戴してます。

これも独りよがりかもしれませんが、有名なメディアが取り上げてくれる日が必ずあると信じています。
シルクの当ストールは結婚式、パーティーなど、飲み会ではコーディネイトファッションに欠かせない商品になると夢見ています。

夢とは細部までリアルに描き、それに向かって努力すれば必ず実現します。
その一例が「一貫張り教室」の開講です。夢見て3年、生徒さんの出席率は自慢できませんが、人数では登録に20人近くいます。Google検索では1ページに掲載されるようになりました。

              U-lineストール 万歳拍手

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2012年12月30日

大漁旗の染め直し,化学染めに挑戦

ある方より、大漁旗の染め直しを依頼されました。寸法は正確に測っていませんが幅1.5m長さ7m位で、布が帆布に近いほどの厚みと硬さがあります。何の染料か判りませんが、原色のバカ派手な柄でデザインされており、袋から取り出された時は得体の知れない塊で、広げて『大漁旗』と聞かされ、原色の散らばめられた多色の大きさと、場所によってはペンキで塗布されたように思える個所もあり、房が上質な糸で鮮やかです。まさに圧巻され、初めて目前の『大漁旗』に痛く感動しました。

染める前の「大漁旗」です。
この布の塊をみると、どんな注文でも到底草木染めでは対応できそうもありません。断るしかありません。
依頼主の目的は派手さを消しバッグを作るとの事です。化学染でも良いとの事です。バッグのデザインなどを聞きますと、イメージが湧き素晴らしく希望を叶えて上げようと思いました。

現役の頃は草木染めより化学合成染料の染色が多かったです。
早速、茶系の綿用の化学染料を取り寄せ染めて見ました。容器の関係で2mに分断して染めました。重量は600gもあります

依頼主さんは染めあがった派手さが消えた色味に大喜びで、「いいわ」「いいわ」拍手の連発で、眺めたり、布を触ったりで、その喜びにうれしく引き受けて良かったとつくづく思いました。


今までは、草木染の深い彩に囚われ、染め上がりの色味はイメージするものの、2・3種類の素材を重ねると思いもしない色味が発色して、その魅力に取り付かれていました。
私は今まで「魅力ある深みの彩り」を売ってきましたが、今回の染め直しで化学染料を染め、お客様の大喜びの情感する姿に考えさせられました。

草木染め以外の化学染では絶対に染めないと言うポリシーを厳守してきましたが、今回の「大漁旗」の染めで工房の商品化も、草木染に拘ることもないのではないかと熟慮して来年に備えようと思います。

方針が決まれば改めて投稿します。





  


Posted by 彩草工房 at 17:23Comments(0)染色日記

2011年12月09日

近作 一貫張り 三題

初秋・晩秋の展示会、そして一貫張りの教室を開講して継続の努力に追われ、いささか疲れ気味で、持病の兆候も時々表れ目下、染色は休息中です。「一貫張り教室」だけに集中しています。

ブログも投稿してない所為か、アクセス数も下降気味です。

これではいけないと思い、最近作りました「一貫張りの作品」を紹介します。

これは、竹細工教室に通う知人の作った竹の作品です。見かけない形にほれ込みました。


この竹製品に一貫張りをしましたら下のようになりました。


表は薔薇の花の型染めで柄付しました。

裏は牡丹の花を型染めしまして、周りを多色の顔料で引き立てました。


次の作品は百均で購入しましたステンレス材質の入れものです。
考案しました糊で試みで貼ってみました。接着しても長持ちはしないと思っていましたが一ケ月しても頑丈です。
 表は和紙の色紙を色々と貼り、中はご覧の様にステンレスの曲線が張り巡らせ模様になっています。

上部の縁がステンと和紙の重なりが不細工で、和紙の紐を顔料で黄金色に染めて貼ってみました。
縁取りも冴えて我ながら名案です。窮すれば救あり。


次の商品は竹の凹凸がはっきりしていますので、この凹凸を生かして柄作りをしてみました。

凸部分に色とりどりの色味を施してみました。底面は松煙で黒くすることにより価値が上がった感じです。



一貫張り教室を開講してから早くも半年になります。
デザインはなるべく生徒さんに考えてもらっています。その為には素材や情報はできる限り提供しています。
勿論相談にものり、助言もして、発想などもヒントを与えたりします。

「教えることは学ぶことだと」を悟りました。生徒さんの発想からヒントを得て学ぶことが多いです。


草木染め 彩草工房のTwitter








  


Posted by 彩草工房 at 13:42Comments(0)染色日記

2010年06月07日

私の中の夏ストールの進展

6年位前でしょうか、夏の暑い日に女性の中に首筋の日焼防止のために、広幅のガーゼを白地のまま巻いてられる方を見ました。

その内に、藍染の出来る知人の女性の方が、一枚の薄いガーゼをご自分で縫製してタオル兼用に藍染をして売っていました。長さも1メートルです。
その頃は、ガーゼ地のブラウスや、シャツなどの全盛で、色々な染めた物が流行っていたと記憶しています。

私もガーゼ地の評判の良さに、いつもお世話になっています仕入れ屋さんと相談をして、オリジナルなガーゼ地の開発をお願いしました。
出来上がった物は、二重になっており、角が丸みを帯びた物が出来上がりました。
委託先販売のオーナーも気に入って下さり、発案の手前、私にとっては大量に仕入れました。
色々な草木で、絞りを入れて、お陰でお客様にも大いに喜んで頂き、それなりの成果を得ました。
今は手元に白地の物が数枚残っています。タオルと言う概念ですから長さも1メートルです。生地も厚目です。

昨年の夏はブログにも書きましたが、不思議に暑い盛りにストールを巻いておられる方をチラホラ見かけるようになりました。
日焼防止が目的なのでしょうが、色彩も豊かでお洒落を楽しんでおられる事が一目瞭然です。
早速、仕入先に問い合わせしましたら、同様の事を考えておられたのか、絹で長さも120センチの物が送ってきました。
この事は、昨年の6月のブログで「惚れ込んだ細いストール」と題して投稿しました。

さて、二重ガーゼタオルも、タオルの概念を捨て、ストールとして進展し作られました。長さも120センチ、生地も薄めの二重ガーゼです。
表は織りも変っていて、気に入りました。自信を持ってお勧めできると思っていました。
ところが、タイミングが少し遅く、加えて私事で事情があり染めるも間もなく初秋を迎えてしまいました。
故に、昨年は展示する事無く終わってしまいました。

今年の4月の展示会で10枚ほど藍染で染めてみましたら、総て売り切れてしまいました。
7月の展示会では多少多めに、藍を主に他の草木も加えて展示します。下の写真の物がそれです。


絹の方も、今年は長さを10センチ長くして、130センチにして、生地も「ふくれ格子」の上質なものを用いています。
街で見かける装いは、首に単純掛けて居ますが、上手にコーディネイトされ不自然さを感じません。又は下の写真の巻き方を見かけます。10センチ長くするとこの様に出来ます。


下の写真は、生地の拡大と、ちょっとお洒落な巻き方です。


私の工房は「草木染めストール専門」の作品制作と販売を行っています。前述のストールは真夏のお勧め商品です。
トップスやインテリア関連の作品も手掛けていますが、売上の8割はストールです。

7月に下記のように展示会を行います。
     タイトル  
         
     
     場所   蒸気屋喫茶ギャラリー
     日時   7月7日から11日まで

最寄の節は是非、多種多様な素材と、豊富な彩のストール群をご高覧、ご批評をお願い申し上げます。



















  


Posted by 彩草工房 at 15:59Comments(0)染色日記

2010年04月06日

染めの醍醐味 思わぬ色の出現

前回のブログに書きましたように、自宅ショップと、4月28日からの展示会の準備に忙殺されています。

何しろ、季節の変わり目で、お客様に喜んで楽しんで頂くためには、春夏の作品だけに絞らねばならず、
それなりのアイテムの数と点数を確保せねばと頑張っています。

新商品で、変形チドリ格子柄のストールを染めるのに、染めの模様としては薄いピンクと黄色のバランス良い、簡単な二分化した柄の積りでした。

今回は絞りの順番や方法に工夫をしては居ました。
しかし、これ程、黄色とピンクの間に、少々色味の異なる彩が幅広くバランス良く現れるとは思いもしていませんでした。
原因はすぐ察知しましたが、それは省略しますが、先ずは写真を見てください。

凸凹の荒っぽい色味の分断ですが、2色の間にバランス良くオレンジの濃淡の色が出現して、ビックリするやら、嬉しいやら、
思わぬ手染めの天然の創る彩で、これだから、草木染に病みつきになります。

巻き方を工夫して見ました。ご鑑笑下さい。


このストールのサイズは30×130で、色味次第で、春夏のおしゃれを楽しめるサイズと思います。
生地も柄も色々模索して、出来る限り選択の楽しみを増やしたいと取り組んでいます。
自宅ショップも、展示会にも、勿論出展します。

自宅ショップも8日の月曜日にオープンします。新聞に掲載(あどパーク欄)

展示会は、4月28日~5月2日まで。神宮東の「蒸気屋2F]です。レザークラフトと「2人展」です。
出来る限りの手段で宣伝しますが、口コミで宣伝して頂ければ感謝に耐えません。

もし、ご来場頂き、「ブログを見ました」と言って伝えて頂ければ、私の商品に限り1割安くサービスさせて頂きます。


  


Posted by 彩草工房 at 06:41Comments(7)染色日記

2010年04月03日

桜の色をストールにラックダイで・・・・

私は健康の為に、毎日といいほど30分ほど裏山を散歩します。
そして、時間が有り体調の良い時は木剣を振ったり、合気道の形の鍛錬をしたりします。

見上げると、写真のように桜が満開です。



桜の間に桃の花でしょうか、赤い花ガ遠くに見えるが印象深く見えました。


今日、明日は桜のあるところ、さぞ花見の宴会で賑やかな事と思います。
毎年のように今頃になると、この桜を題材に、作品の紹介などをします。
桜はピンクと色味を連想しますが、実際は白に近い極薄のピンク色です。

紫とかピンク系の色を染めるとすれば、染料は、ほとんどの方はラックダイを用いると思います。
下のストールとショールはラックダイを使って染めた作品です。
桜の枝にぶら下げてみました。

絹100% 変形チドリ格子


インドコットンシルク 絹80% 綿20% 大判サイズ


ラックダイ」についてご存知の無い方のために極簡単に説明しておきます。
イヌナツメの木やビルマネムに付くカイガラムシの一種で、ラックと言いこれを精製して染料にした物です。
カイガラムシは成育条件が難しいため、昔からインド・ネパールやブータンで、飼育されていて、非常に高価な染料です。
ラックという名前は、古代インドの言葉で「10万」を意味し、小さな虫が無数に集まっていることからついたようです。
ピンク・赤色・臙脂色・紫・灰色を染めることが出来ます。



タイトルと異なる話題ですが、目下自宅ショップの準備と、4月末頃からの展示会の準備に大忙しです。
作品創りに寝る間もほしいほどです。
前述のストール、ショールも、ネット販売や、自宅ショップ、委託先のお店に展示します。4月末の展示会にも生地が違いますが同様な雰囲気のラックダイで染めた物を準備します。

小さな自宅ショップですが、4月7日に詳しくはブログで紹介します。「草木染め作品専門店」です。翌日の8日に宮日『あどパーク』欄にオープンの記事を掲載をお願いしています。

4月28日から5月2日まで神宮の蒸気屋さんの2階ギャラリーで展示会を行います。レザークラフトさんと二人展です。
詳しくは追々ブログに詳しく投稿します。
その節はよろしくお願いします

    
      


Posted by 彩草工房 at 13:24Comments(0)染色日記

2010年03月05日

一目惚れ春夏のストール

昨年の夏は、夏と言えどもストールがファッションのおしゃれとして流行り、ストールを染めている私にとっては楽しい日々でした。しかし、心の何処かに何となく満足できず、細幅の生地の薄い素材を用いていました。

10日ほど前に、仕入先より「桐生シルクレース編みショール」の商品名で、大きさは「50㎝×160cm」と広く、その割りには細番手の糸を使い50gと非常に軽く、バックの中にも入り適時適所でおしゃれを楽しめそうです。レース編みですが丈夫で、四季を通じて、特に春夏にふさわしい納得のいくアイテムの開発と、真に「一目惚れ」の春夏のストールです。

早速染めて「オンラインショップ」に掲載しました。価格も価値感から見て安く設定した積りです。掲載しました写真をブログにも掲載してみます。







如何でしょう。最後の写真の一直線に垂れ下がった装いは、細身に見せて女性の願望を叶えてくれそうです。
山桃の皮と西洋アカネを使いましたが、色味を春夏にふさわしい涼感溢れる彩りを種々創り、婦人洋品店やオンラインショップに掲載して販促に努めたいと思います。



タイトルと異なりますが、2月24日に週刊新潮に広告を掲載してからは、広告宣伝会社から掲載依頼の電話が次々掛かり、あんな小っちゃな広告でも、その反響にびっくりしました。広告業界の一端を見た思いと、宣伝の勉強をさせて頂きました。

東京の電車の中の吊り下がり広告誌専門会社や、北九州地方の数社の新聞社、全国に販売している時刻表発行会社など等々です。又、ネット通販専門会社から2件ほど電話があり、一軒は訪問を受け、もう一件は一アイテム200点ほど生産して大々的にネット販売企画の提携の「おいしい」お話も有りましたが、私のポリシーに反するし、数量的に不可能ですのでお断りしました。浅田真央選手が演技中に掛かってきた時は迷惑さを感じたりしました。

しかし「彩が美しい」とか、価格が「これ程の草木染めにしては安過ぎる」など、お世辞としても、自分の思いが通じていることに、うれしく思いました。

この一連の事柄の発端は、Googleの検索で「草木染め」とすれば、トップから2番目に私のホームページが掲載されるからと推測しています。
より一層「オリジナルな作品創作」に励ましを頂いた思いの数日でした。



  


Posted by 彩草工房 at 07:59Comments(4)染色日記
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